皆様今晩はッ!!
でッ今宵は久々に近世絵画の御登場さんでございますッ!!
でまぁ~ねぇ~このッ
近世絵画といやぁ~やっぱしその墨使い筆使いの妙ッ
ってところがなんたってかんたってその見所さんでございますれしがッ
今宵の近世絵画もッ
そのなんちゃるやッてなもぉ~パピパピでございますッ!!
・・・・ん~まぁ~なんだか意味不明な御説明ではございましたがッ
まずはもっての御登場さんとまいりやしょほほぉ~いッ!!
ドッ ドボチョォ~~ンッ!!
こッ こりゃまた何ともおどろおどろしきよぉ~なッ
してまたそぉ~でないよぉ~なッ
それでいてなんやら妖しげな麗人さんとッ
なんやら怖いんだかかわゆいんだか微妙な龍さんッ・・・
してして立ち込める異様な雲がッ
この絵全体の画題を物語るかの如しッ!!
むふふッ
実に濃厚極まりなき水墨画でございましょッ!!
でッ
因みにこの絵の画題はッ
「雲掩門嬌」ッ!!
してッ まず門嬌とはッ
ある意味美人のお化けしゃんッ
てな意味合いがあったよぉ~な気がいたしましたれしがッ・・?
んでして雲掩とはッ
もぉ~その読みの如くッ
雲におおわれるとか言った感じでございましょぉ~かッ・・・?
まぁ~このとどのつまりはッ
美人なお化けしゃんがなんでかしら琴を弾きながらッ
雲におおわれちったけどッ
どんより雲とくりゃぁ~そりゃもぉ~龍しゃんでございましょッ
ってなわけでございましてッ
こげな画題になったかどぉ~かは定かではございませんがッ
何はともあれッ
この美人しゃんしかりッ
龍しゃんしかりッ
雲のどんより具合しかりッ
なかなかどぉ~しての絵筋でございましょッ!!
とにもかくにもッ
そんだけの絵筋の良さがなくっちゃねッ
こんなむつかしぃ~画題を描き表すなんざ出来ないっちゅぅ~ことでございますッ!!
だからつまりッ
今宵のこの一幅さんをば描かれた御仁はッ
何気にパピッとした御仁だッちゅぅ~わけでございますッ!!
ほんだばそのパピッと画人さんたぁ~どげなお方様かッちゅぅ~とッ
ハイハイ大変お待たせいたしやしたでございますがッ
その名を鈴木南嶺さんと申しましてッ
江戸時代後期のお江戸円山派の画家さんでございますッ!!
でしてその南嶺さんッ
若き頃にッちょうど江戸へ出向かれた当時の京円山派の重鎮ッ
応挙十哲のひとりッ渡辺南岳さんにその手解き受けッ
江戸円山派画人としてパピッと立派になられッ
後に丹後田辺の牧野家のお抱え絵師ともなられたッ
気合の画人さんでございましたッ!!
でででッ
今宵のその南嶺さんッ
更になにがどぉ~でこぉ~でなのかっちゅぅ~とッ
実はそのッ
かの幕末~明治に活躍された漆工師の奇才ッ
柴田是真さんが師と仰ぐ日本画においての師匠だったのでごッざりまわぁ~~すッ!!
ねへへへぇ~~~ッ!
ちぃ~とばかし南嶺さんをば見る目変わってきちったぁ~~~ッ!!?
まぁ~とにかくそぉ~なんれしよッ
あの超奇才是真さんの師匠だったんでございますんですよこれがぁ~~ッ!!
でまぁ~そぉ~言われてみればじゃござんせんけどッ
この構図や美人しゃんや龍しゃんの表し方やなんかを見て見ればッ
やっぱし納得さんてもんでございましょぉ~かねッ!!
落款部の年代によりますればッ
癸亥は享和三年(1803)ッ 南嶺さん三十歳の作とのことッ
つまりはまだ是真さんが生まれる前でございますッ
恐らくきっとッ
南嶺さんのこんなパピッとな絵を後に目にしてッ
是真さんは入門を決意されたのかもしんないでございますなぁ~~ッ・・・・
まぁ~とにもかくにもッ
まっこと確かな説ではございませんがッ
恐らくこの美人しゃんがお化けかもしんないでございますからッ
夏の夜更けにのぼぉ~~ッと掛けて楽しむにゃぁ~最高でっせぇ~~~ッ!!
うッ うおぉ~~~ッ!
こいつぁたまらんでんなぁ~~~~ッ!!
やっぱし夏はお化けでドヒャドヒャバッキンガム宮殿ツァ~でございますぅ~~~ッ!!!
一枚ぁ~い二枚ぁ~~いッ ・・・・・・
そりゃ番町皿屋敷でしょちゃまぁ~~ッ・・・
あぁ~あッ また墓穴掘りやがたかッ・・・・