皆様今晩はッ!!
でして今宵は江戸の後期ッ
それこそ花のお江戸を舞台にッ
花街指南のことならパピッとお任せあれぇ~いッ!
ってな実にお江戸の遊び上手な旦那さんッてなお方様とッ
一種独特さんな奇才を放ったッ
好色一代男みたいな浮世絵師のッ
正にガチンコ共演みたいな一幅さんの御登場さんでぇ~ございますッ!
ではでは皆様ッ
心の準備はよろしゅぅ~ございましょぉかッ!??
今宵のガチンコ一幅さんの御登場さんでぇ~ごッざりまわぁ~~~すッ!!!
ってかぁ~~~ッ!!
って今にも画面をはみ出さんばかりのッちぃ~とばかし豪快的賛とッ
水墨なれども何処か妖艶ッ魅力じわじわさんのッ
美人画さんでぇ~ございますなぁ~~~ッ!!
でさてして皆様ッ
今宵のガチンコ一幅さんッ
その元気いっぱいなる賛をば書かれましたのがッ
大田蜀山人さんッ!
してしてこちらの妖艶なる美人さんをば描きしお方様はッ
抱亭五清さんと申しますッ!
でッ まずはこの賛の蜀山人さんでございますがッ
その初号は南畝さんと申しましてッ
実はこの方ッ
一応なりとも幕府の官僚さんをば務められたお方様でございましてッ
そのもう一つのお顔がッ
当時の有名狂歌師ッてな具合のまっこと謎めいた御仁でございましたッ!!
でさてしてその蜀山人さんッ
二十~三十代の頃ッ狂歌師としての名声を高めギンギンに活躍されるもッ
その後の寛政の改革の為ッ
一時期狂歌師としての筆を置いてしまうのでございましたッ・・・
して再び狂歌師として再開されるのがッ
官僚として大坂に赴任した享和年間でございましてッ
その時よりッ
今宵のこの蜀山人たる号を名乗るのでございましたッ!!
でさてして一方の五清さんでございますがッ
その初号は北鵞と名乗りッ
今宵のよぉ~な五清を名乗るようになりますのはッ
後の文化七年頃とされておりますお方でございますッ
でしてこの五清さんッ
これまた実に異色的ともいえる浮世絵師さんでございましてッ
その抱亭なる号の由来はッ
根っからの女好き故にッ
「抱きてぇ~抱きてぇ~」の口癖からついたとの事ッ
してまた更にはッ
若き頃はッかの北斎さんの門人であったもののッ
こともあろぉ~か北斎さんの奥さんに手を出しちゃってッ
破門にされてしまっただのの噂もあるだのないだのッ・・・・
まぁ~まぁ~とにかくッ
一癖も二癖も併せ持った強烈好色浮世絵師でございますッ!!
でさてして今宵のこのガチンコ一幅さんに戻りますでございますがッ
その互いの落款からしてッ
まず大田さんが蜀山人さんを名乗りッ
してまた抱亭さんが五清を名乗っての出会いでございますからッ
恐らくッ
文化七年以降の文化年間かと思われますでございますッ!
でまぁ~このそれぞれのお歳からいたしますとッ
蜀山人さんがおよそ二十歳程年上なれどッ
お互い天才的才能を持ちながらもッ
世間との隔たりにッ
何処か切ない人生をば背負うとこが会いまみえたのでございましょぉ~かッ
今宵のこの一幅さんの他にも数点ッ
御両人のガチンコ一幅さんが確認されておりまするッ・・・
蜀山人さんはッ
文化六年ッ 転んだ怪我がもとで七十五歳でお亡くなりになりッ
五清さんはッ
文政二年ッ江戸を離れて遠く長野の地に移りッ
天保六年に同地にてお亡くなりになられたとの事ッ
歳こそ違えどッ
何処かにお互いの生き様に共感するところがあったのでございましょぉ~かッ
今宵のこのガチンコ一幅さんを残された後ッ
蜀山人さんは他界されッ
五清さんは江戸を後にされましたッ・・・
もしかしてもしかすっとッ
今宵のこのガチンコ一幅さんはッ
そのお二人のとってッ
大きな岐路への序章だったのでございましょぉ~かねッ・・・・・