皆様今晩はッ!!
でして実は今日ッ一月七日はッ
ちゃまのお母さんの命日なんでございますッ・・・
昭和五十六年ッ
ちゃまが高校生の時でございましたッ・・・
まぁ~この一言で申し上げますならばッ
それこそ正しくッ「肝っ玉母さんッ」のよぉ~なお母さんでございましたッ!
おっかなかったけどッ
何時も家族のことを大切にしていてくれてッ
とにかくッ美味しぃ~ご飯を山ほどドガッと作ってくれるお母さんでございましたッ!
正直ちゃまはッ
あんまし褒められたことが無かったのではございますがッ
人一倍ガツガツご飯を食べる所だけはッ
「おまえの食いっぷりだけは見てて安心するねぇ~~ッ!」
と言ってくれたことは今でもちゃまの耳に残っておりますでございますッ!!
でさてして今宵はッ
そんなちゃまのお母さんがッ
いつも陰ながらにパピッと支えていてくれたッ
我海老屋に関係深きお方様の御登場さんでございますッ!!
でところで皆様ッ
その昔海老屋が宮内省御用達でッ
御所からの注文を受けて蒔絵や銀器を納めてたッてなことッ
しってるでございましょッ!!
でッ今宵はその当時の御所からの御注文に応じて誂えたッ
海老屋思い出のひと品さんをば御紹介申し上げますでございますッ!!
ででッ
まずはともかくッこちらをご覧下さりませッ!!
ってまぁ~こりゃッ
いわゆる三ッ組の銀盃さんでございますッ!!
してして正にこいつぁ~お正月にぴったしやぁ~のお方様でございますやねッ!!
でさてして今宵のこの銀盃さんッ
まずはほれほれご覧のとおりッ
そのど真中にッ
ドカッとパピッと十六片の菊の御紋ッ!!
正にこれこそが天皇家の御紋でございますッ!!
時代的には明治~大正にかけての頃ッ
してして恐らくたぶんはッ
天皇家より下賜される記念品として御注文をば受けてッ
当時の海老屋当主ッ五代目が承ったものかと存じよりますッ!!
でして海老屋製としての何よりの証しがッ
盃さんの高台部奥にパピッと刻まれました「三宅」の銘ッ!!
ははぁ~~ッ!!
御先祖様ッ お目にかかれて恐縮至極のちゃまでございますれしッ!!!
いやいやしかしまッ
こんなに立派な三ッ組盃さんをば納めてたなんてッ
やっぱし御先祖様はかっちょいいでございますなぁ~~~ッ!!!
ででしてこれまたよく見てみますればッ
盃さんの縁周りにもッ
なんやら賑々しきかな模様さんがちらほらりッ・・・
なるほどなるほどッ
五七の桐さんと唐草模様さんでございますかぁ~~ッ!
ででしてこちらも天皇家の御紋のひとつでもございましてッ
五七の桐紋さんはッ
天皇家の副紋ともいわれとります紋でございますッ!!
まぁ~このッここまでちょいと凝ったデザインさんちゅぅ~ことはぁ~~ッ
ただ単なるお祝いの席の下賜品とかではなくてッ
もぉ~ちぴっと意味のあるものだったのかもしんないでございますやねッ!
いやいやそれにいたしましてもッ
いまこぉ~してちゃまの御先祖様がッ
パピッと手掛けられた品物に出会えるなんてッ
誠に有難き限りの御縁でございますッ!!
勿論ッ
今はもぉ~御所のお仕事さんはッ
過去の名残となってはしまいましたでございますがッ
今宵はゆっくりッ
この三ッ組盃さんをば眺めながらッ
御先祖様との心のお話なんざッ
しとぉ~ございますでございますやねッ!!
お母さんッ!
まぁ~このとりやえずは何とかこのちゃまッ
海老屋を切り盛りさせていただいておりますでございますッ!
なもんだからッ
ちょぴっとご安心の上ッ
ゆっくりと見守っててくださりませでございますよッ!!
あぁ~~ッ
なんだかお母さんの作ってくれた小豆粥ッ
もっぺん食べたくなっちったなぁ~~~ッ・・・・・
追伸ッ
でございますッ!!
今宵のこの盃さん達はッ
去る昨年の秋ッ
骨董屋の先輩がッ
「これは海老屋にこそあるべきものだからなッ!」
っとおっしゃってくださりッ
ちゃまにそのまま無償でお譲り下さいました盃さん達なんでございますッ!!
改めましてッ
その先輩に心よりの感謝と御礼を申し上げます次第にございますッ!!
先輩ッ
本当にありがとうございましたッ!!
いつまでも大切にさせていただきますッ!!!