皆様今晩はッ!!
ってなもんでッ
今年もいよいよ梅雨に入りましてッ
じめじめさんなる毎日とぼちぼち迫りくる寝苦しき夜がやってまいりますでございますッ!!
っとなってまいりますとッ
我日本の風物詩といたしましてはッ
怪談さんが欠かせなくなってまいりやすでございますなぁ~~ッ!!!
どりゃぁ~~~ッ!
おめぇ~たちやぁ~~気合ば入れんかえぇ~~ッ!!
パピッと行かんかいパピッとおぉ~~ッ!!
しっかり足ば上げて登りきらんかぁ~~いッ!!!
オオォ~~スッ!
ごッちゃまぁ~~すッ!!
ってそれは階段でございますがッ
ちゃまがゆぅ~てんのはッ
怪談でございますッ 怪談ッ!!
っで怪談と申しますればやっぱし妖怪さんでございましてッ
っでその妖怪さん達がドカンと一発大集合と申しますればッ
やっぱしぽっぴしなんたったってぇ~~のッ
百鬼夜行さんでぇ~ございましょぉ~やねッ!!!
っでッ
今宵御登場くださいます御方様こそッ
なんとまかんとまその百鬼夜行さんなんでぇ~ございますッ!!
きゃぁ~怖い怖いッ!
パシコンの前の皆様ッ
今宵はそれこそおっかなびっくり心してして御覧くださりませませでございますぞぉ~~ッ!!!
でばだば早速おでましいただきやしもかぁ~~いッ!!
ひゅぅ~ひゅぅ~ドロドロどろろぉ~~~~んんッ!!
ってあららッ!?
こりゃポコ氏君が出てきちゃったでございましたがッ
そぉ~じゃなくてぇ~~こっつりらぁ~~~ッ!!!
ッてあががががぁ~~~ッ!!
いきなり三つ目の鬼さんだぁ~~~ッ!
っでなんやら蒔絵の大箱さんからいろんな道具を引っ張り出してるよぉ~でございますがッ・・・?
あぎゃぎゃはぁ~~ッ!??
出てきた道具の皆様がぁ~~ッ
何とま怪しか妖怪変化ぇ~~~ッ!!!!
見てよ見て見て皆様このおどろおどろしさッ!
こッこッ怖いよぉ~逃げらんないよぉ~~~ッ!!!
夏の闇夜の妖怪乱舞ッ!!
これぞ正しく百鬼夜行ぉ~~ッ!
メルヘンでんなぁ~~~ッ・・・・
ってなわけでございましてッ
ここでパピッと気合ば入れ直しましてッ
まっことおっかないけど今一度改めましてッ
今宵のこの百鬼夜行さんをばじっくり御覧くださりませませませッ!
確かにこのあのおどろどろしき鬼さんをはじめといたしますこの妖怪さん達の不気味悪さッ!!
でもでもよく見りゃ実に見事な描写と絵筋でございましょッ!!
時代は恐らく江戸後期ッ
落款部に記された己未の干支から察しますればッ
安政六年ッ(1859)かと思われますでございますがッ
一体全体どげなる御仁がこげなるおどろな百鬼夜行をば描きなすったんでございましょぉ~かッ!??
っでとにかく一番ッ
その落款部の名を見て見ますればッ
パピッとその名ッ 「蓼紅」さんとなッ!??
してして更に上部白印はッ 「煕」なる名前がッ!
ってなわけで早速さんにそれぞれ調べてみてはみたもののッ
実を申さば実はまたまたッ
なんとま今年に入って四件目ぇ~の正体詳細不明ぇ~さんだったんでぇ~ございますッ!!
いやまぁ~このなんとも悩ましかこの事実ッ
こげなに絵筋よろしくおどろ極めし一幅さんの主が正体不明さんとはッ
ほんとにまっことやんなっちゃうでございましょッ!
っでまぁ~このこんだけ絵筋がよろしゅぅ~もんでございますからッ
もしかしてもしかすっとッ
とある著名な絵師さんがわざとお名前を変えて描きなすったッてぇ~な説もッ
無きにしも非ずッ!!
まぁ~まぁ~とにもかくにもッ
今宵の主役さんの正体さんが判らぬまんまはまっこと残念至極じゃございますがッ
こげなに強烈おどろな百鬼夜行さんとの有難きご縁に恵まれましたことに深く感謝をいたしましてッ
今宵の怪談話はここまでさんとさしていただきやしょぉ~でございますやかねッ!!
どりゃぁ~どりゃどりゃチキンドリヤぁ~~~ッ!!
気合ば入れてパピッと登らんかぁ~~いッ!!!
ってだからそれは階段でございますッ・・・・
なぬッ!??