皆様今晩はッ!!
っでッ
御陰様をもちましてッ
秋の目白コレクヒョンを無事終えることができましてッ
ほんとに皆様まっこと有難うございましたッ!!
厚き御礼をば申し上げますことが大変遅くなりッ
本当に申し訳ございませんッ!
また改めまして心を初心に戻しッ
気合ば入れて邁進いたしますもんでッ
相変わらぬお付き合いの程ッ
熱く熱くお願い申し上げますでございますッ!!!
本当に本当に有難うございましたッ!!
ってなわけでございましてッ
すっかり御無礼してしまいました間にッ
巷は秋深まりし紅葉さんをば迎えましたでございますなぁ~~ッ・・・
哀愁漂ぉ~たまりまヘンドリックス君の季節でございますッ・・・
メルヘンでんなぁ~~~ッ・・・・・
っとゆぅ~わけでございましてッ
今宵はもぉ~こりゃ秋燃ゆる紅葉正にの如し御方様のッ
お出ましさんをばいただきますでございますッ!!
っでまぁ~もぉ~無駄な前置きさんはすッとこどッこいさんでございますもんでッ
早速パピッと御登場さんでぇ~ごだりますッ!!
ってかぁ~~~~ッ!!!?
これぞ正しく真ッ赤に燃ゆる紅葉の如しッ!
何気に耀く金の光は秋の優しき陽射しの如しッ!
ドカンと一発メルヘンだんなぁ~~~ッ!!!!
っでさてして今宵のこの颯爽さんと御登場くださいましたこの真ッ赤な御方様はッ
かの古き中国ッ明時代を起源とされるッ
いわゆる金襴手と呼ばれし磁器のひとつでございましてッ
時代はパピッと江戸後期ッ
恐らくたぶんはその頃に阿蘭陀よりもたらされましたるギヤマングラスを手本かなんかにされたッ
杯さんさと存じよりますがッ
何を隠そぉ~今宵のこの杯さんをば手掛けられた御仁とはッ
かの千家十職さんのひとつッ
永楽家第十一代ッ
永楽保全さんでぇ~ごだりますッ!!
ででして今宵のこの保全さんッ
いわば永楽家といたしましてのいわゆる祖といわれし御方様でございましてッ
もともと永楽家は西村家という御名前でございましたがッ
保全さんがまだ若き頃ッ
当時の紀州藩での御庭焼偕楽園の開窯に招かれてッ
パピッとビシッとそのお手伝いをこなした際にッ
藩主徳川治寶さんより永楽の銀印をばいただいたのがッ
永楽家としての新たな始まりさんとされておりますッ!
なもんで保全さんが永楽家としての祖と言われし所以なんでございますがッ
勿論ッ保全さんのその腕前を買われてのことでございますからッ
保全さんはまっこと凄い陶工さんだったってわけでございますッ!!
でさてしてその保全さんのことをもう少しお話いたしますればッ
お生まれさんは寛政七年ッ
京都の織屋の息子としてとのことでございましてッ
その後お世話になった大徳寺の大綱和尚様の口利きでッ
後に永楽家となる西村家の十代目了全さんの養子となりッ
メキメキパキパキ陶工としてのその腕をば磨き上げてゆくのでございましたッ!!
してして保全さんはッ
西村家本来の土風炉はもとよりッ
染付ッ交趾ッそして金襴等をパピッと極めッ
千家十職永楽家としての名をひと際盛上げた御仁でございましたッ!!!
してしてその後の天保十四年ッ
家督を息子の和全に譲りッ
嘉永四年に大津の地にて湖南焼をば始めッ
その約三年後の嘉永七年に六十歳の生涯を終えるまでッ
作陶に心骨を注いだ御方様でございましたッ!!
因みに今宵のこの杯さんはッ
その嘉永四年より始められた湖南焼のひとつッ!!
その証がほれッ
杯台裏のこの記述でございますッ!!
杯としての姿形は勿論ッ
金襴手の発色の鮮やかさッ
絵付けの妙ッ
してしてこの口周りの古色を意識してかのわざとなデコボコ仕上げが実にお洒落ッ!!
言わば保全さん円熟の極み的杯さんなのでございましょぉ~かねッ!!
遠く山を望みますればッ
あちらこちらじゃ紅葉狩りの真っ只中ッ!
今宵のこの保全さんをば片手にッ
紅葉に埋もれながらの至福の一献ッ
一度でいいからやってみとぉ~ございますやねッ!!!!!