皆様今晩はッ!
でして今宵はッ大坂画壇ついにラストの大将の御登場でございますッ!!
でッ
今宵のその大将さんッ
まっこと大坂ならではのオモロい逸話を残されたッ
正にそれこそッ近世における最後の大坂画壇の砦みたいなお方様でございますッ!
ではでは早速ッ
今宵の大坂画壇の大将に御出ましいただきやしょほいッ!!
っておほほほほッ!!
こりゃこりゃ何とも鬼さん達の戯れさんでございますかぁ~ッ!!
まぁ~いわゆる画題といたしましてはッ
鬼奴の酒宴とでも申しましょぉ~かッ
四人の鬼さん達がッ
人間界の酒席でのやんややんやを真似てるかの如しッ!!
んでんで今宵のこの絵のまずはの見所さんでございますがッ
描かれましたるそれぞれの鬼さんの仕草や表情のさり気無き表現にッ
眺めてるこっちがそれこそなはははッてな思わず微笑んじゃいそぉ~なとこでございますッ!!
でさてして皆様ッ
今宵のこの鬼さん達を描かれた御仁をばッ
ここいら辺にて御紹介申し上げましょうかと存じますれしがッ
その御仁とはッ
近世における大坂画壇最後の雄ッ
森 一鳳さんそのお方様にッごっざりまわぁ~~~すッ!!
ででッ
その今宵の一鳳さんでございますがッ
元々のお生まれさんはッ大坂ではなくて播磨の国でございましたッ!
寛政十年ッいわゆる現在の明石あたりでお生まれになった後ッ
二十四歳の時に当時の大坂画壇の中心人物でもあった森派のひとりッ
森徹山さんの婿養子となりッ
改めて森一鳳さんと名乗りッ
大坂森派の後継者としてッ
いよいよ近世大坂画壇人生のスタァ~トさんをばきられたのでございましたッ!!
してしてその後の一鳳さんでございますがッ
兄弟子の森寛斎さんちゅぅ~お方様と共にッ
関西における森派の繁栄の為ッ
全力でカタツムリさんになっちゃったんじゃなくてッ・・・
全力を傾けたのでございましたッ!!
でででッ!
その弛まぬ功績さんが認められてか否かッ
かの熊本藩細川候に見いだされ細川お抱えの絵師ともなられたのでございますッ!!
それからもひとつッ
一鳳さんの面白いエピソォ~ドがございましてッ
でその一鳳さんの得意とされた画題の中にッ
藻刈り舟ッちゅぅ~ものがございましたッ
でッゆぅ~なりゃ 一鳳さんの藻刈り舟だからッ
藻刈る一鳳ッ儲かる一方ともじられッ
当時の大坂商人の間でッそれこそ縁起物としてッ
大変珍重されたんでございますんですよッ!!!
してしてその後ッ
明治四年ッ 一鳳さんは大坂森派の長としてッ
最期まで頑張ってその生涯を終えられるのでございますがッ
残念ながらッ
その森派の脈はッ 一鳳さんを最後に途絶えてしまうのでございましたッ・・・
だけんどしかしッ!
大坂画壇のコテコテの脈はッ
明治以降もッかの上島鳳山さんをはじめとするッ
個性豊かな大坂近代画家の皆様へとッ
受け継がれてゆくことになるんでございますんですよッ!!
でさてさてッ
四回続きましての大坂画壇ッ
なかなかどぉ~しての皆様ではございましたがッ
とりやえずの近世大坂画壇の〆といたしましてッ
今一度ッ今宵の一鳳さんの鬼さん図をばご覧くださりませッ!
何とも独特なタッチの鬼さん達のその傍らにッ
そっと添えられましたる落款部ッ・・・
「為上邨氏なんやら? 七十二翁一鳳戯寫」
つまりは恐らくッ
酒宴で上邨さんの為に戯れに描いた一枚とのことッ
こいつぁ~間違いなく酔っ払ってたにもかかわらずッ
この描写の妙と絵筋のパピッとさはッ
さすが一鳳さんッ!!
してまた驚きなのはッ
七十二歳のときだったとはッ!!
それこそ正にッ一鳳さんが天に召される二年前ッ!
そんな中でもこんなにパピパピさんな絵をッ
しかも戯れの中でとはッ!!
やっぱし一鳳さんはッ 只者さんじゃぁ~ござんせんやなぁ~~ッ!!
没後もうじき150年ッ
一鳳さんのその存在はいまだ健在ッ
儲かる一方ッ??
いやいやまだまだはじける一鳳さんでぇ~ございますなぁ~~~ッ!!
でところでちゃまはッ????
そろそろ老ける一方でございますかねぇ~~~ッ・・・・
わぁッ切なぁ~~~~ッ ・・・