泣かせるオモロなコボラレェ~ヒョンッ!! 相提の印籠さんッ!!

皆様今晩はッ!!

 

 

っでさてして皆様巷ではッ

昔よりより印籠さんだの煙草入さんだのッ

男のお洒落アイテモさんといたしましてッ

いわゆる提物さんちゅぅ~お方様がッ

明治のころまでッ

日本のダンデェ~さん達に愛され愛玩されてきたわけでございますがッ

 

 

今宵はなんとッ

そげな昔のダンデェ~さん達のお洒落アイテモッ

印籠さんのちょぴッと変わり者お提げパタァ~ンの一組さんをばッ

御紹介さんでございますッ!!

 

 

 

 

 

だばしてまずはとみかくッ

今宵のその変わり者さんお出ましあられへぇ~~~いッ!!

 

 

 

 

 

 

 

ってかぁ~こりゃ確かにちょぴッと変わった印籠さんのッ

組み方さんでございまんなぁ~~ッ!??

 

 

 

 

大概普通ぅ~の印籠さんだとッ

印籠さん自体を緒締め経由で根付さんッ

てぇ~のが定番さんでございまっけどッ

 

今宵のこの変わり者さんはッ

何とま何とッ

 

印籠さんと巾着さんがッ

ひとつづつぶら下がっての一組さんとなってるんでございますッ!!

 

 

 

 

 

 

 

何気に腰に提げるにゃ少々めんどくさい一組さんかと存じよりますがッ

実は今宵のこの組方ッ

幕末の頃に何気に流行いたしましたッ

相提さんちゅぅ~独特さんなパタァ~ンさんなんでございますッ!!

 

 

 

 

 

 

っでまぁ~このその名の通りッ

印籠さんと巾着さんの相合傘のぉ~云わば如しッ!!

 

 

 

 

しかしまなしてかこげな組み合わせにをばしたのかなのかッ

その辺のことは定かじゃござんせんがッ

何気にちょぴッと変わった提げ方するのがッ

これまた何気に粋に見えたのかもかもさんでございますやねッ!!

 

 

 

 

 

っでさてして今宵のこの変わり者さんッ

その提げ方がオモロなだけじゃぁ~ござんせんのでござんすぞッ!!

 

 

 

っででして実をば申しますればッ

この印籠さんから根付さんからッ

それぞれさんのひとつひとつがッ

何とまこれまたオモロでポチッとパッピパピッ!!

 

なかなか泣かせる面面々の組み合わせなんでございますぞッ!!

 

 

 

 

っででしてまずこの巾着さんッ!!

 

 

 

 

 

っでまぁ~このいわゆる極一般的な巾着さんでございまっけどッ

素材は多分鹿の革ッ

だけんどその細部にわたる仕上げの丁寧ささんはッ

ちょいとそこいら辺のッ

ただの巾着さんたぁ~全然仕事がちゃいまっせぇ~のパッピパピッ!

 

 

 

 

 

 

恐らく多分はッ

今宵のこの相提さんをば完成させるためにわざわざ誂えさせたッ

巾着さんかと存じよりますッ!!

 

 

 

つまりッ!

そこまで拘るからにはッ

その他の印籠さんと根付けさんがッ

もしかしてもしかすっとのドヒャドヒャバッキン級のッ

アイテモさんだったりなんかだったりしちゃったりしてぇ~ッ!??

 

 

 

 

ってまぁ~このその通りッ!!

 

 

実をば申さばッ

今宵のこの相提さんのドカンと一発オモロなところはッ

何とま何とッ

根付さんと印籠さんなんでぇ~ごだりますッ!!

 

 

っでッ

どこがどげにどぉ~なのかっちゅぅ~とッ

 

まずこちらの根付さんッ!

 

 

 

 

 

っでその題材さんは何と亀ッ!!

 

しかもかもかも手足引っ込めましたる亀さんでッ

素材が何とッベコベコさんの鼈甲さんッ!!

 

 

 

 

えへへいきなりオモロでございましょッ!!

 

 

 

 

 

 

手足引っ込めた亀さん自体オモロなのにッ

素材がなんとま亀さんの甲羅とはッ

洒落もシャレシャレたまりまへんでございましょッ!!

 

 

おまけにこの亀さんをば手掛けた根付師さんてぇ~のがッ

亀の根付じゃこの人在りぃ~~の光珉さんなんでございますッ!!

 

 

 

 

 

ただねッ

その光珉さんの詳細さんは定かじゃござんせんけどッ

亀さん根付の名士とされるッ

幕末~明治の根付師さんでッ

ごッだりまうすッ!!!

 

 

 

 

してしてお次が極めつけッ!

 

 

こちらの小振りの印籠さんッ!

なかなかどぉ~して蒔絵の筋の良ろしき印籠さんでございまっけどッ

 

 

 

 

 

 

これまた実をば申しますればッ

何をば隠そぉ~~手掛けられたるお方様とはッ

その名パピッと二代目古満寛哉さんッ!!

 

 

 

 

 

つまりはいわゆるあのかの柴田是真さんの師匠さんッ!!

 

 

 

 

 

 

でへへ来たでしょ皆々様ぁ~~ッ!!

 

 

 

今宵の相提さんのッ

最大ポイトンッ!!

 

なかなかもッてのなるほどさんでございましょッ!!

 

 

 

 

 

っでまぁ~この寛哉さんとはッ

江戸中期のバリバリ蒔絵師ッ

初代古満寛哉さんの息子さんでございましてッ

 

寛政九年ッ(1797)のお生まれさんでッ

十代の頃にはッ

もぉ~既にお父さんの蒔絵のお仕事をばッ

手伝うくらいの腕前さんとなっとりましてでッ

 

文政七年ッ二十八歳で初代のお父さんの後を継いだんでございますッ!

 

 

 

 

してしてその腕前に惚れ込んだッ

あのかの谷文晁さんがッ

自分の娘さんをば二代寛哉さんに嫁がせとるんでございますッ!!

 

 

してまたその後はッ

熊本藩のお抱え蒔絵師ともなりッ

幕末~明治をドカンと一発駆け巡りましたるッ

蒔絵師さんだったんでございますッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってなわけでございましてッ

今宵のこのちょぴッとオモロな相提さんッ

恐らくたぶんッ

明治か大正の頃ッ

とある数寄者のお方様がッ

わざわざパピッと相提さんとして組ませたものではないかなさんかとッ

存じよりますッ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

特注巾着さんから始まってッ

 

 

 

 

 

根付は光珉さんの鼈甲亀亀さんでッ

 

 

 

 

 

 

 

止めがなんとま古満寛哉さんッ!!

 

 

 

 

 

 

実に泣けるで一組さんでございまんなぁ~~~ッ!!

 

 

 

 

 

 

あおッとッ!??

 

ひとつ忘れておりましたでございますがッ

 

何気にポチッと控えめさんに輝く緒締めさんはッ

 

 

 

 

欧州生まれのトンボ玉さんッ!!

 

 

 

 

何気に緒締めが舶来さんたぁ~~何とも粋でございますッ!!

 

 

 

 

今では相提さんなる組み方自体ッ

なかなか見ることすらも無くなってしまった時代でございますがッ

正にこぉ~してそのお姿をばパピッと留めおかれますことッ

とっても有難きかなご縁に恵まれましたとッ

今宵もしみじみ感じ入りますちゃまでございますッ!!

 

 

 

 

 

 

 

今も昔も粋なダンデェ~さんはッ

お洒落ッちゅぅ~もんにッ

気合をば入れとりましたんでぇ~ございまんなぁ~~~ッ!!!

 

 

 

んッ

かっこえぇ~~ねッ!!!!!